カナダ留学先選びの旅として、カナダ各地の観光地と大学などの留学先をご案内しています。まずは西海岸にあるバンクーバーとビクトリアです。
海と山に囲まれた近代都市「バンクーバー」
バンクーバーは太平洋側にある海港都市です。入江に面しており、海と山のある美しいところです。
世界で最も住みたい都市で常に上位にランキングされ、環境、商業、教育などが整った住みやすい街といえるでしょう。
西海岸といえば、カリフォルニアを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、地図上ではそのず~と上(北)にブリティッシュ・コロンビア州バンクーバーがあります。
アメリカとの国境に近く、ワシントン州のシアトルに車で3時間位で行けます。
日本では、バンクーバー・オリンピックやバンクーバー国際映画祭などで、名前を聞いたことがあるという方が多いかもしれません。バンクーバー国際映画祭は、9月末頃から10月初めに開催され、日本映画も結構参加しています。
バンクーバーは商業都市としても発展しており活気があります。少し混雑した中心部を外れれば、自然も豊富な都市です。気候は、カナダでは温かい方で、桜の開花が日本より早いと言われるほどです。
規模としてはカナダでは三番目になりますが、日本からカナダに行くときはバンクーバーが玄関口となり、たくさんの日本人が毎年訪れています。
バンクーバーを中心に、バーナビー、ノース・バンクーバー、ウエストバンクーバー、ニュー・ウエストミンスター、リッチモンド、デルタといった地区があります。北へ移動すると冬のオリンピック会場となったウィスラーがあります。
バスやスカイトレインといった交通機関が発達しているので、旅行者でも移動しやすい街だと思います。車の運転になれているのであれば、レンタカーを借りてもよいかもしれません(アメリカと同様、車は左ハンドル&右側通行です)。
バンクーバーは日本人が多く住んでいて、日本人向けのサービスをしているお店や会社がたくさんあります。
レストランを始め、携帯ショップ、旅行会社、診療所、不動産屋、美容院、留学エージェントなど、英語が話せなくても日本語でOKなところがたくさんあります。
日本人向けのプリーペーパーや情報サイトで探せば簡単に見つかるので、ここのお店なら日本語通じるということで人が集まっています。
英語が通じなくても何とか生活できるくらい日系ショップが揃っていますので、バンクーバーにそれなりに長くいても、英語が余り話せない日本人の語学留学生やワーホリの人が多いというのも理解できるかもしれません。
バンクーバーの紹介動画
バンクーバー各所の観光スポットや町並みが分かりやすく編集されています。
↓
大学やカレッジが集中しているバンクーバー
カナダの教育拠点といえば、バンクーバーとトロントの二大都市です。それぞれの都市には大学やカレッジが集中しており、留学先として非常に人気があります。
バンクーバーには語学学校もたくさんあるので、まずそこで英語を習って、それからカナダ各地に散っていく留学生やワーホリの人たちがいます。住み心地の良いバンクーバーに、そのまま長期滞在する人たちもたくさんいます。
大学として訪れておきたいのは、こちらの2大学:
・ブリティッシュ・コロンビア大学(University of British Columbia)
・サイモン・フレーザー大学(Simon Fraser University)
いずれも世界ランキングにも登場する、カナダのトップクラスの大学です。各大学の詳しい解説は、カナダの大学紹介コーナーでご案内しています。
ブリティッシュ・コロンビア大学には、有名な植物園があり、観光地としても知られています。その中には1933年にビクトリアで客死した新渡戸稲造を記念した新渡戸記念庭園があります。2009年には天皇陛下が訪れたことでも話題になりました。
カナダで有名な美大として知られるエミリー・カー美術大学(Emily Carr University of Art and Design)もバンクーバーにあります。
他にもたくさんのコミカレや専門学校がバンクーバーとその周辺に集中しています。一部を以下にあげます。
・キャピラノ大学(Capilano University)
・ランガラ・カレッジ(Langara College)
・コロンビア・カレッジ(Columbia College)
・ダグラス・カレッジ(Douglas College)
・バンクーバー・コミュニティ・カレッジ(Vancouver Community College)
・クワントルン・ポリテック大学(Kwantlen Polytechnic University)
ブリティッシュ・コロンビア大学の紹介動画
↓
アメリカにも簡単に行けるバンクーバー
バンクーバーはアメリカとの国境の近くにありますので、車で南へ移動するとすぐにアメリカとの国境があります。
バンクーバーから車で2時間弱くらいで行けるワシントン州のベリングハムには、ウエスタン・ワシントン大学(Western Washington University)があります。
さらに、バンクーバーから車で3時間位のところにあるシアトルには、ワシントン大学(University of Washington)があります。
シアトルとその周辺には、複数の大学やカレッジがありますので、そちらを訪れてみることも可能です。
バスを利用した際には、バスの発着スケジュールや各地で停まることから、予定以上に時間がかかることがあります。また、Amtrakという列車で行くことも可能です。なお、国境では入国審査がありますので、その混雑具合でも時間は変わってきますので気をつけてください。
Photo by JamesZ Flickr
ガーデニングが盛んな都市「ビクトリア」
ビクトリアは、バンクーバーと内海(ジョージア海峡)を隔てて西にあるバンクーバー・アイランドにあります。バンクーバーからは、フェリーか飛行機で行きます。
ブリティッシュ・コロンビア州の州都であるビクトリアは、古いイギリス調の建物が数多く残っており、暖かい気候のためガーデニングが盛んで美しい都市です。
Photo by rich border
ビクトリアは位置的にはバンクーバーに近いですが、海峡を隔てていることもあって、バンクバーの喧騒とは違った古い英国領の文化が引き継がれている印象があります。
フェリーでの移動では、発着場所により便数が異なりますが、毎日複数便が運行されているので、バンクーバー・ビクトリア間は自由に行き来できます。車を載せることができるので、レンタカーでの旅もできます。
到着時間は発着場所によりますが、1時間半~2時間位なのでバンクーバーからの日帰りも可能です。乗船は先着順になるので、出発時間より早めに行った方がよいです。車の場合は、BCフェリーで予約することが可能です(予約料別途)。
待ち時間も含めて乗船や下船にも時間がかかります。週末や休日は混雑しますし、悪天候などでキャンセルになることがありますので、余裕を持ったスケジュールを検討してください。
ビクトリアの大学とカレッジ
ビクトリアは州都ではありますが、バンクーバーほど大きい都市ではないので、大学やカレッジは少ないです。
ビクトリアで訪れておきたい大学は、ビクトリア大学(University of Victoria)です。
規模は大きくありませんが、カナダでは非常に評価が高い大学です。
コミカレとしては、カモーソン・カレッジ(Camosun College)があります。
ビクトリアに近いナナイモという街には、バンクーバー・アイランド大学(Vancouver Island University)があります。元々はコミカレでしたが、近年、大学になったところです。
バンクーバーのような都会の喧騒から離れて学びたいという時には、ビクトリアのような地域の大学等を見学してみてもよいと思います。
キャンパスツアーの予約
基本、誰でも大学内を見学することができますが、余り奥まで入ってしまうと怪しまれることがあります。学生の多くが集まる広場やカフェテリアなどを中心に大学の雰囲気を味わってみてはどうかなと思います。
また、大学内を案内してくれるキャンパスツアーを予約することができます(テストシーズン、大学の冬休みや夏休み等、行っていない時期もありますので確認要です)。
キャンパスツアーは、将来、自分たちの大学にきて欲しいということで、入学を希望している学生のために提供しています。
一般の観光ツアーではありません。学生のボランティアなどが案内をしてくれますいので、その大学にしっかり興味を持って、日常会話ができるくらいの英語力は準備して参加していただければと思います。
予習としてバーチャール・ツアーの動画などを見ておくのもよいでしょう。
学生ではない外部者が、許可無く写真や動画を撮っていると警備員を呼ばれてしまうことがあります。記録に残したいのであれば、学生が映らないように配慮するなどして撮影をしましょう。
アメリカの大学では、警備員=警察官というところがあり、厳しい対応をされることがありますので不審な行動は慎みましょう。
ブリティッシュ・コロンビア州の全体でみれば、まだまだご紹介できる大学やコミカレがありますが、教育機関が集中しているバンクーバー付近が留学先としては定番になっています。
留学に興味があって、バンクーバーやビクトリアに行く機会があれば、観光の要所以外に大学やカレッジも、是非、訪れてみてください。