カナダでカーシェアリングを利用する

カーシェアリング カナダ旅行&航空券

カナダで生活するには車があった方が便利ですが、留学生としては車の維持費や管理が大変で、学業に支障がでることがあります。

そこで、カーシェアリングという借りたい時に車が使えるサービスを提案したいと思います。

カナダ都市圏にある大学やカレッジでは、環境問題や限られた駐車場スペースなどを考えて、カーシェアリングを推奨する傾向があり、大学内にカーシェアリングの駐車スペースを確保している所が増えています。

こちらでは、カナダで利用できるカーシェアリング大手のZipcarとcar2goを中心にご案内します。

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カーシェアリングとは?

名称の通り、車をシェアして使うサービスです。

カーシェアリング運営会社は、たくさんの車(大手は都市圏で数百台)を用意していて、その車が街中の各所に駐車されています。会員になると、その車を時間単位で自由に借りることができます。

レンタカーでは基本1日単位で借りますが、カーシェアリングでは1時間単位、会社によっては1分単位というように短い時間区切りで利用することができます。

ちょっと出かけたいと思った時に、近くに車があれば気軽に使うことができます。通常は予約が必要ですが、car2goのように近くに予約されていない車があればすぐに利用できる会社もあります。

大学の講義が終わった後、食料品をまとめ買いに行こうと予定を立てたら、帰りはバスはやめて車にしよう!という選択ができるようになります。

どんな感じで利用できるかまず見てみたいときは、下のZipcarの動画を御覧ください。予めネットで予約してあって、駐車場のZipcar専用スペースに行って車に乗り込むところからの利用シーンです。

↓ Zipcarの利用方法を紹介した動画 ↓

カーシェアリングの入会条件

各社によって入会要件が異なりますので、それぞれのホームページで確認してください。こちらでは簡単に条件を記載していますが、もっと細かい案内が各社ホームページにて掲載されています。

Zipcarでは21歳以上で自動車免許を取得して1年以上が経過していることが条件です。大学が協賛している場合は、その大学の学生であれば、18~19歳以上から申し込みができます。car2goは18歳以上の免許保持であれば申込できます。

安全に車を乗ってくれることが条件なので、無免許運転、速度超過、飲酒運転などの交通違反で処罰されていない(軽い処罰は2回以内まで)といったことが必要です。

国際免許でも入会が可能なケースがあります。Zipcarでは、宣誓書(Zipcarの利用規約に準じていること)、免許証のコピー、パスポートのコピーの提出が必要になります。※参照:foreign licenses

car2goの場合は、自動車安全運転センターにて過去3年間の運転記録(英文)を発行してもらい提出します(発行から30日以内のもの)。※参照:vancouver car2go faqs

カーシェアリングの料金は?

1時間$8~15(カナダドル)位の料金で車を借りることができます。その他には登録料、月会費や年会費が必要になります。

利用料金には、燃料代(ガソリン・電気)、保険、提携先の駐車場代、200km以内といった一定の走行距離が含まれています。

料金には基本すべて含まれていますので、使った時間分の請求になります。

ただし、有料道路の利用、提携先以外の駐車場代、走行距離がリミットをオーバーした、規約違反(返却時間に遅れた等)があった際には、別料金がかかります。

事前にクレジットカードデビットカードを登録するので、料金は自動的にカードに請求されます。

カーシェアリングの利用方法

事前に会員登録が必要なので、各社のホームページから申込をします。カーシャアリング各社の簡単な紹介とリンクは、こちらのページの下の方に掲載しています。

後日、アクセスカードが送られてきます。このアクセスカードは、車の鍵を開けたり閉じたりするときに使います。会社によっては、アクセスカードはなく、代わりにiPhoneやスマートフォンを使います。

利用するときにはパソコンやスマートフォンで予約をして、車のある場所へ直接行きます。

car2goでは必ずしも予約が必要ではなく、車があるところに直接行って乗車できます。

各社でスマホのアプリが用意されているので、利用できる車はどこにあるか簡単に確認できるようになっています。

乗車前には車に傷がないか確認する必要があります。もし、傷や汚れが酷い時には、カーシェアリング会社に連絡をします。

車のフロントウィンドウにある端末にアクセスカードをかざすと、ドアがアンロックされます。この時点から利用開始となります。

車内でも傷や汚れ等がないか確認して、問題があるときにはカーシェアリング会社に連絡をします。禁煙になっているのでタバコの臭いがきついような時も通報する必要があります。車内にある端末で、車の状態を通知するケースもあります。

あとは、車を通常通り運転してください。

車を返却するときは、決められた駐車スペースに停めます。Zipcarのように借りた場所に返すシステムのときは、時間内にそこへ返却します。car2goは借りた場所に返す必要が無いので、市内の規定の場所に停めればOKです(駐車できる場所はウェブやスマホのアプリで確認できます)。

車のフロントウィンドウにある端末にアクセスカードをかざすとドアがロックされます(車の鍵は車内に置いたままにします)。これで利用が終了したことになります。

下記は、car2goの利用方法を紹介した動画です。

↓ car2goの利用方法を紹介した動画 ↓

どこで利用できるの?

大手のカーシェアリングは、バンクーバー、トロント、カルガリーなどメジャーな都市で利用が可能です。

車を利用する際には、市街の各所に車が用意されているところに直接行きます。車のある場所は、各社ホームページやスマートフォンのアプリで確認することができます。

下記のマップは、バンクーバーにあるZipcarの車両位置を表示したものです。尺度の都合、バンクーバー周辺すべてが写っていませんが、それでも結構な数があることが分かります。

カーシャアリングZipcar

参照:Zipcar

下のマップは、バンクーバーにあるcar2goの車両情報です。画像が小さくて見難いですが、1エリアに数台~数十台あることもあります。1200台以上がバンクーバーで稼働しているそうです。ブリティッシュ・コロンビア大学には、学生や従業員がよく利用するため平日50台以上停まっていることがあるそうです。

カーシェアリングcar2go

(参照:Car2go

気をつけたいカーシェアリングのルール

カーシェアリングは大体どの会社でも同じルールですが、会社によって多少異なることがありますので事前に確認しておきましょう。少し例を上げてご案内します。

利用前には、車に傷やひどい汚れがないか確認します。車内にも傷や汚れがないかチェックします。問題があるときはカーシャアリング会社に必ず連絡してください。

車内は禁煙です。利用開始前に車を確認した時、タバコのきつい匂いがしたら連絡してください。

ガソリン残量が4分の1以下になったときは、次の利用者のためにガソリンを給油するというのがZipcarやModoのルールです。ガソリン代は会社負担です(給油方法の動画はこちらへ)。利用開始前に車を確認した時、ガソリン残量が少ない時は連絡してください。

問題があったのに会社側に連絡しなくて、あなたの次に乗った人が気がついて通報した際には、あなたが違反者として罰金や修理代を払うことになる可能性があります。

カーシャアリング会社によって多少異なりますが、基本、借りた場所に返します。次の人が予約していることを考慮して、時間厳守で車を返します。car2goでは借りた場所に戻る必要はなく、市内の規定駐車スペースであれば自由に返却できます。

返却が遅れたり、指定された以外の場所に駐車して返却したことにしてしまうとペナルティとして規定の料金が請求されます。

車を所有しないメリット

カーシェアリングのサービス以外に大きなメリットといえば、車を保有しなくてもよいことです。

車を購入すること自体、多額の費用がかかりますし、購入した後はガソリン代、整備、駐車場代、税金、保険料などの維持費がかかってきます。また、中古車購入では修理費がそれなりにかかってくるでしょう。

環境や駐車スペースの問題などで、大都市ではカーシェアリングの利用割合が高くなっています。特にバンクーバーはカーシェアリングの可動台数が非常に多く、他の都市に比べて利用しやすい環境が整っています。

留学生は学業が中心で、車に乗って遊んでいる時間は少ないですし、車に余計な費用をかけている余裕がないことが多いでしょう。カナダに滞在する期間が限られる学生は、車を買っても帰国前の短期間で売ることが難しいことがあります。

こういった留学生の事情からも、カーシェアリングをうまく活用することで、無駄な出費や心配を減らすことが出来るかもしれません。

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カーシェアリングのデメリット

色々便利な点を説明してきたカーシェアリングですが、デメリットもあります。

まず、利用規約が多いのでそれを理解しておかないといけません。規約に従っていない時は、ペナルティとして30~100ドルというように別途請求されます(金額は規約違反の内容による)。

予約していたものの、前利用者が間違ったスポットに駐車してしまったり、時間内に返却していないことがあります。

ルール違反の利用者にはペナルティーが課せられますが、次の利用者にとっては借りたい時間に車がそこにないので、予定通りに目的地に行けないことになるかもしれません。

car2goのように返却場所が決まっていないケースでは、いつも同じ場所で車が借りられるとは限りません。近くに利用できる車がない可能性がありますので、急ぎの用事では利用できないことがあるかもしれません。

カーシェアリングでは、利用料金に保険が含まれているので、もし事故があっても保険でカバーされるようになっています。しかし、次回からカーシェアリング会社の保険料が上がるといった理由から、利用者にその一部負担してもらうということで数百ドル~が請求されることがあります。

混雑したダウンタウンなどでは駐車スペースが見つからない、渋滞に捕まってしまったというようなときでも、時間で料金が請求されるため、予定外の出費になってしまうことがあります。

予定ではちょっと出かけるだけで、料金は10ドル位ですむはずだったのが、道に迷ってしまい結局は30ドル以上になってしまった!ということであれば、タクシーを利用した方が便利だったということになりかねません。

時間単位で借りて返すという方法は、短い利用時間であれば利用料金を下げることができます。しかし、4~5時間以上使うのであれば、レンタカーを1日借りた方が割安になることがあります。

ネットワークに頼ったサービスのため、受信状態が悪かったり、アプリや車載のコンピューターの不具合が生じるとうまく機能しないことがあります。車のエンジンを一旦切って全システムを再起動したり、違う場所に移動して受信状態を改善させる必要が生じることがあるようです。IT系に不慣れな人にとっては少々パニックになるかもしれません。

カナダで利用できるカーシェアリング

カナダで利用できる代表的なカーシェアリング会社について簡単にご案内します。各社で利用方法やルールが多少異なりますので、それぞれのホームページで詳細を確認してください。

カナダの大学では、エコや駐車場不足を考えてカーシェアリングを推奨する傾向があります。また、大学のホームページや大学で配布しているパンフレットを介して申込むと割引や登録料が無料になることがあります。

zipcar:北米業界大手のカーシェアリング。バンクーバー、ビクトリア、トロント、オタワなどで利用できます。基本プランでは、登録料25ドル、月会費7ドル、1時間7.75ドル~から利用できます。一般車以外にちょっとした高級車やSUVなど様々な車種が用意されているので、車によって多少料金が異なります。カナダとアメリカの大学と協賛してカーシェアリングを増やしています。ブリティッシュコロンビア大学、ビクトリア大学、サイモンフレーザー大学、トロント大学などのキャンパス内に専用の駐車スペースがあります。

 

カーシェアリング

Photo by MPD01605

car2go:アメリカとカナダの主要都市などにあるカーシェアリングです。smart fortwoという小型車が主に使われています。バンクーバー、カルガリー、トロントなどで利用ができます。ワンウェイ・カーシェアリングと呼ばれるように、借りた場所へ返す必要がありません。規定の駐車スペースであれば、返却場所は自由です。登録料35ドル、年会費2ドル、0.41ドル/分、14.99ドル/時間で利用できます(税別)。1時間あたりで換算すると料金は少し高めですが、1分ごとに細かく課金されるので無駄がない使い方が可能です。ブリティッシュコロンビア大学、カルガリー大学、マウントロイヤル大学、キャピラノ大学など多くの大学キャンパス内に専用の駐車スペースがあります。

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Photo by Michael Andersen

Modo:バンクーバーとビクトリアでサービスを展開する地元のカーシェアリング。1997年、カーシェアリングが全く未知のビジネスであった時、サイモンフレイザー大学の夜学に通う学生(Tracey Axelssonさん)のプロジェクトから始まったCo-opです。創業メンバーの一人は、トロントで別のカーシェアリングEnterprise CarShareを展開しています。ブリティッシュ・コロンビア大学、ビクトリア大学、サイモンフレーザー大学などのキャンパス内に駐車スペースがあります。

 

Evo Car Share:バンクーバーエリアのカーシェアリング。トヨタのハイブリッド車を使用しており、アウトドア派に嬉しいキャリアがついているので自転車やスキー&スノーボードが積みやすくなっています。アクティブなバンクーバー住民の嗜好を捉えたサービスを展開しています。

pogo:カナダ・エドモントにあるカーシェアリング。マックイーン大学とアルバータ大学の学生が利用しやすい制度があります(19歳以上から利用可能、学内の駐車場など)。冬は非常に寒く積雪のある地域なので、スタッフが車の雪かきをしたり、タイヤは雪用に替えるなど地元ならではのサービスを展開しています。

 

 

※各社のサービス内容と料金等は執筆時のものです。利用内容は変更になることがありますので、各社ホームページで最終確認をお願いします。

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