カナダの夏は過ごしやすく、素晴らしい景色が広がるカナダを観光するにはとてもよいシーズンです。カナダ留学を考えているのであれば、カナダ旅行を利用して、カナダの大学にも寄ってみてはいかがでしょう。
大学の建物を外から眺めたり、中庭を見学する程度であれば、大概の大学では特に許可なく入れると思います。敷地面積の広い大学では、観光スポットになっていたり、地域の人たちの散歩コースになっていることもあります。
大学を外から見るだけでは、ただの観光に終わってしまうかもしれません。大学をもっと知りたかったら、キャンパスツアーを利用して、詳しく大学を案内してもらうことができます。
アルバータ州エドモントンにあるアルバータ大学のキャンパスツアーの紹介↓
キャンパスツアーを予約しよう
大学の見学には、キャンパスツアーというものがあり、大学の施設を学生ボランティアが案内してくれるツアーがあります。
セキュリティの強化された大学では、学生IDがビルや研究施設のドアを開けるカードキーになっており、部外者の侵入を遮っています。このため、大学内を見学するには案内人が必要になります。
キャンパスツアーは、大学のホームページから予約することができます。基本的に無料で、入学を検討している学生とその家族などのために提供されています。
参加できる人数が限られるため、混雑時期は早めに予約しておいた方がよいです。また、テストシーズン、土日や大学の休日には、行っていないことがあります。
キャンパスツアーは、きれいな大学を見てまわる観光ツアーではありません。その大学に通う検討をしていて、しっかり興味を持っていることが前提です。大学に通っている学生や担当者が大学のことを紹介してくれるので、日常会話ができるくらいの準備をして行った方がよいでしょう。
キャンパスツアーの予約ができる各大学のリンクを一部ご紹介しておきます。
キャンパスツアーの一例(プリンス・エドワード・アイランド大学)↓
専攻学部や教授にメールしてみよう
キャンパスツアーでは、5~10人というようにグループで大学内を周ります。1~2時間以上かけてじっくり大学をまわるツアーがある中、短時間で終わるツアーもあります。
ツアーの後に個別に質問を受付けてくれることがありますので、聞きたいことがあれば準備しておきましょう。
大学院といった専門性の高い分野での入学を検討するにあたって、講義を見学したい、研究施設を見ておきたい、教授と面談したいなど特別なお願いをする際には、学部の担当者に直接メールを送って個別の対応が可能か問合せてください。
せっかくカナダに来たからといって、アポ無しで学部を訪れたり、教授と会おうとするのはやめましょう。予めどういった用件で訪問したいのか、学部側に詳細を伝えて、もし了承が得られるのであれば、訪問日時を予約してください。
自分が学びたい専攻や分野が決まっているのであれば、直接、担当教授にメールを送ることも可能です。教授にもよりますが、学生との交流に積極的な人が多いと思います。
教授は、事務受付や案内担当ではありません。質問する前には、必ず、ホームページに記載されていることは隅から隅まで読んでください。自分で調べれば分かることをいちいち教授に聞くのは控えた方がよいです。
教授は忙しい身なので、自分が答える案件でないと判断されたときは、簡単な返信が来るだけで終わってしまうことがあります。また、別の部署へ質問するように言われたりして、せっかく教授と話せるチャンスを台無しにしてしまうかもしれません。
一般的な質問については、留学生課(International Student ServicesやInternational Relations Officeなど)が一番無難な問合せ先です。大学のホームページでは、学部担当者や教授などのメールアドレスや電話番号が掲載されています。
カナダ旅行の計画を立てる
カナダの大学によっては、7~8月は夏休み期間となっています(講義を行っている大学もあります)。夏休みは、大学の担当者や教授が休暇で不在であったり、学部のオフィス自体も閉まっている日が多くなることがあります。予め大学のスケジュールをホームページで確認しておきましょう。
カナダへの行き方ですが、成田、羽田、関西空港からカナダへの直行便が出ています。中部国際(セントレア)からも直行便が出ているときがあります。料金やスケジュールは、楽天トラベルやH.I.S.カナダ旅行などの旅行会社で、カナダ行きの航空券を検索してください。
JTBでは、カナダ旅行のツアーが毎年あります。個人旅行が不安なときはカナダツアー(航空券+宿泊費込)に参加して、カナダに行く方法もあります。ツアー内容にもよりますが、自由行動の日がありますので、そこで大学のキャンパスツアーに参加してもいいのではないでしょうか。
カナダへ行く方法については、カナダへはどうやって行きますか?のページにまとめてありますので参考にしてください。
カナダの首都・歴史あるオタワで訪れておきたい観光スポット↓
夏休みは大学の学生寮に滞在できる
夏休みは、地元に帰ってしまう学生が結構いますので、学生寮にかなりの空きが出ます。そこで、多くの大学では、夏休みの間、学生寮を開放して一般の旅行者が泊まれるようにしています。
近い将来、住むことになるかもしれない学生寮に、宿泊体験できるような機会ですので、大学を訪れる際には利用してみてはどうでしょう。予約は、大学または学生寮のホームページから行います。
宿泊料金は、学生寮のグレードや部屋のタイプなどによって異なります。近隣のモーテルに比べて、必ずしも安いとは言えないことがありますが、夏休みは宿泊料金がアップされたり満室になるホテルがある中、旅慣れた旅行者にとっては穴場なことがあります。
学生寮ですから、ホテルのような設備はありませんが、ユースホステルに泊ることに抵抗がなければ十分なところだと思います。
日本の高校生や大学生の団体が泊まることもあります。基本、大学内にあるので、セキュリティもそれなりにしっかりしていて便利だと思います。
大きな大学では、美しい庭園や大学の建物を見ながら散策したり、大学内のカフェやお店巡りで、半日~1日いても飽きないと思います。学生寮を拠点に、のんびり大学とその周辺を見て回るのも楽しいと思います。
学生寮の予約ができる各大学のリンクを一部ご紹介しておきます。各大学で名称が異なりますが、大学のホームページで、Summer AccommodationやSummer Visitなどで検索してみてください。
サイモン・フレイザー大学で出来る50のこと↓
大学を見ることで夢が膨らむ
カナダに行って、大学を見てくると留学への考え方が、全然変わってくるかもしれません。
今までは迷っていたり、漠然とカナダに行ってみたいという程度だったのが、あの街に住んでみたい、あの大学で絶対に学びたい!そのためには今のままではダメだ、もっと努力しなければとやる気が沸いてくるかもしれません。
逆のケースもあって、カナダの大学は自分には合わないと思うことがあるかもしれません。それであれば、アメリカ留学を目指したり、日本の大学に進学する道を選ぶこともいいでしょう。
高校卒業後にカナダにきて、やっぱり自分に合わないから日本に帰るとなった時、改めて日本の大学を受験するとしても、進学の遅れを後悔するようなことになるかもしれません。
大学を休学したり、大学卒業後に就職をしないで留学するようなときでも、闇雲にカナダに行けば何とかなると考えるより、事前に下調べはしておいた方が万全だと思います。
ネットで情報を探すだけではなく、やはり、百聞は一見に如かずです。機会があれば、自分で大学のキャンパスを歩いて、見て感じて、将来の進む道を選んでみてはどうでしょうか。