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日本人の少ない田舎の語学学校で本当にいいの?

カナダ留学では、「英語が上達したいなら、日本人の多いバンクーバーやトロントを避けて、日本人の少ない地方の語学学校に行った方がいい」とよく言われます。

 

私もそういった言葉に影響されて田舎のコミカレに行った一人ですが、それで失敗した一人でもあります。

 

日本人が少なければ日本語を話す機会が少なく、英語漬けの生活になるので、英語の上達が早いという考えば間違っていないと思います。英語を話す時間が多くなればなるほど、英語力の向上につながるでしょう。

 

ただ、留学はそこまで単純なものではなく、他にもいろいろな要因があります。

 

 

 

行ってみないとわからない語学学校の良し悪し?

 

日本人の多い少ないで色々な情報が出ますが、どこに行っても日本人がいるという状況は変わらないと思います。その割合も、実際に行くまで分からないことがあります。

 

留学エージェントで「この学校は日本人が全体の3%しかいません。すごくおすすめです!」といって学生を集めたりしますが、それを見聞きした学生たちがそこへ集まってしまうので、学校に着いたころには結構な日本人が入学していることがあります。

 

以前、地方の小さなコミカレの語学コースが、日本の留学雑誌に取り上げられて、次のシーズンに100人以上の日本人学生が一挙にやってきたことがありました。利益主義で受け入れたコミカレにも問題がありましたが、先生も教室も足りなくて、悲惨だったと思います。

 

別のケースでは、ある田舎の語学コースにたくさんの韓国人が押し寄せてきたことがありました。こういったケースではホームステイ先が足りなくて、誰でもいいから学生を泊めてあげて!と悲鳴に聞こえるホストファミリーの募集をかけていたことがありました。

 

留学エージェントでは、人気の語学学校は定員オーバーで学生を入学させられないので、地方であまり人気のない語学学校やコミカレの語学コースに、学生を振り分けるしかないことがあります。必ずしも、地方の語学学校が優れているとか、日本人が少なくておすすめというわけではないのです。

 

 

 

地方を開拓している留学エージェント

 

個人や小規模で留学エージェントを始める人たちが増えていて、大手と同じように人気ある都心の語学学校を紹介していたのでは、学生を集められないといった事情があります。

 

いわゆるニッチなマーケットを探して、ちょっと他の人とは変わった留学を提案する過程で、地方の語学学校を開拓しているケースがあります。

 

こういった留学エージェントの営業努力の結果、以前では、ほとんど日本人がいなかったカナダ内陸や東部の田舎町にまで日本人学生がさまようことになっているほどです。

 

これが今の流行みたいなトレンドづくりで演出をして、それを信じだ学生たちが当たり前のように地方(時には僻地のようなところ)に留学していることがありますが、実際には、かなりマニアックな留学のことがあります。

 

日本での進学で、進路指導の先生に、田舎の雪深い街にある学校を推薦されたら、それが今の流行だと思えるでしょうか。

 

都会の忙しい生活や受験戦争に疲れたので田舎でのんびり学びたいとか、そこにしかない何か特色のあることを学びたいといった理由があれば、それはそれでよいと思います。

 

単に日本人が少ないからその地を留学先として選ぶのであれば、そこまで日本人を嫌わなくても、やり方次第、気持ち次第で留学はうまくいくことを知ってほしいです。

 

 

 

日本人が少ないゆえの弊害

 

日本人が少ない語学学校では、いわゆる「村社会」になりがちです。小さな村社会を形成している日本人グループはどこにでもいて、人間関係が複雑でそれを避けて生活するのがとても難しいことがあります。

 

彼らは特に村社会を作っている気持ちはないかもしれませんが、異国の地で助け合う意識が強く、愚痴を言いあったり、情報を共有したり、そこから村社会が形成されていきます。

 

地方の小さな語学学校では、日本人グループを避けて生活するのは難しいです。

 

学校に行けば、日本人のほとんどが知り合いということが珍しくなく、学校自体小さいので、日本人を避けたくてもほぼ無理です。また、クラスでは少人数制で教えているところが多いので、クラスメートの日本人を避けるのはさらに大変です。

 

日本人全員の情報が筒抜けで、「〇〇さんが昨日こんなことを言っていた」「週末、誰が誰と会っていた」「〇〇さんと〇〇君が別れたらしい」など、芸能ニュース並みの話題やそれに伴うゴシップが絶えません(笑)。極端な話、田舎で他にやることがないので、人のうわさ話で時間を潰しているようなものです。

 

英語上達の前に、こういった村社会にうんざりして転校したり、帰国してしまう人もいます。

 

逆に日本人がたくさんいた方が、全員が”お友達”とはならず、嫌な人は避ければいいですし、色々なグループがありますので、自分が入りたいグループに入ればいいという選択があります。

 

大人数の中なら、日本人を避けて学んでいても、あの人変わっていると言われる程度で、村社会より風当たりは少ないことがあります。

 

日本人が多くても問題はありますが、少ないから問題がないというわけではありません。個人的には、日本人が少ない方が直接的にトラブルに巻き込まれやすいと思います。

 

 

 

日本への理解が少ない地方の人々

 

カナダに行けるならどこでもいいと思ってしまうかもしれませんが、地方に行けば行くほど、日本人への理解が少なく、差別的な扱いを受けて嫌な思いをする可能性があります。

 

日本では観光立国を目指して、多くの外国人を受入れていて、今では地方にもやってきています。それを喜んでいるのは、ホテルや飲食店など観光に関わる人たちがメインです。それ以外の住民は、逆に迷惑に思っていることが多いでしょう。

 

カナダでも同様で、潤っているのは語学学校の関係者と一部の飲食店で、言葉も十分に話せないアジア人がぞろぞろやってくることを快く思っていない人が結構います。特に田舎では、平和な街の秩序が乱れるから嫌と思っている人は多いと思います。

 

カナダとアメリカの両方に留学して思うことですが、カナダでは日本に対する親密度がアメリカのそれに比べてとても低いように思います。もちろん、人や土地によっても大きく異なりますが、地方に行けば行くほどそれが悪くなると感じます。

 

アメリカには、日本企業がたくさん進出しています。トヨタやホンダなどをはじめ、日本の会社に勤めているアメリカ人はたくさんいます。自分の上司が日本人というアメリカ人もたくさんいるわけです。

 

アメリカの大学には日本人の教授が結構いて、ノーベル賞を取った教授をはじめ優れた教授たちが、アメリカの学生たちに教えています。

 

スーパードクターと言われるような有名な日本人医師も、アメリカの大学病院などに何人もいて、たくさんの命を救っています。テレビで身近なところでは、メジャーリーグで活躍している日本人選手が何人もいますね。

 

こういった活躍している日本人が多いアメリカでは、日本に対してリスペクトを持っている人がたくさんいます。

 

もちろん、日本人が嫌いな人もいて、いつどこでも歓迎してくれるとは言えませんが、カナダに比べれば日本への理解度が高く、評価も段違いによいと個人的には感じています。

 

アメリカには日系の人たちがたくさんいます。日本人が多いカリフォルニア州やワシントン州などは、普通のアメリカ人でも近所に日本人がいて子供の頃から一緒に育ったという人たちも多く、日本人に慣れています。

 

今まで日本人がほとんどいなかったようなカナダの片田舎に、急に日本人が押し寄せてきたら、怖いと思ったり、偏見の目で見てしまうのは仕方ないことでしょう。

 

留学エージェントにすすめられるまま、何も知らないで片田舎に行ってしまったら、思い描いていた生活と違うとガッカリしてしまうことがあると思います。

 

 

 

”日本人が少ない”という情報に振り回されないこと

 

日本人が少ないからといって、ある語学学校に行ってみたものの、周りは中国からの学生ばかりだったというように、行った後で「失敗した。聞いてないよ~」と思うことがあるかもしれません。

 

決して騙されたわけではありませんが、そこまで情報が詳しく伝えられていなかったということが起こりえます。

 

日本人が少なくても、昨今は、中国などアジアの学生が多く、教室内ではカナダに留学しているとは思えない環境になることがあります。中国人や韓国人学生が多ければ、語学学校で彼ら独特の発音が身についてしまうことがあります。

 

日本人が少ない理由が、時には悪いことであるケースがあります。ある語学学校で事件が起きて、日本人学生が徐々に去ってしまったというケースがあります。

 

現地にいる学生には情報が伝わるのは早いので、別の学校へ移ってしまうことがありますし、悪いうわさを聞いて、他から転校してくる学生は減ることもあります。

 

現地と密に連絡を取っているような留学エージェントでは、こういった情報が入れば、その学校には学生を送らなくなります。情報に疎い留学エージェントは、実情を知らずに、この学校は日本人が少ないからおすすめですと言っているかもしれません。

 

 

 

出身国のバランスが取られている語学学校

 

一昔前の語学学校は、来る学生を拒まずといった感じで、日本人がたくさん来たら全部入学させて、韓国人や中国人でもたくさんくれば同様に受入れていました。

 

ところが、日本人ばかりとか韓国人ばかりといった学校は人気が下がってしまい、ヨーロッパや南米などから来る学生が避けてしまう上に、日本人も来なくなってしまうといった問題に陥りました。

 

国際的な学校をアピールしたい語学学校は、学生の出身国を調整するようになり始めて、1国だけの学生が語学学校を占領しないようになってきています。

 

一部、利益優先の学校、または、特定の国との提携を強化している学校はそうでもありませんが、多くの語学学校では出身国のバランスが取られています。

 

日本人が多い少ないで判断する前に、このように学生数の管理をしっかり行っている語学学校を選ぶというように、別の視点から見ることも大切です。

 

 

 

日本人が多いと英語が上達しない?

 

バンクーバーやトロントは、日本人が多いから英語が上達しないという人たちがいます。本当にそうでしょうか?

 

バンクーバーでは日本人が多く、日系のお店も多いので、英語を話さなくても生活できてしまうほどの便利さがあります。実際、長く住んでいても、英語が全然上達しない日本人がたくさんいます。

 

でも、バンクーバーやトロントには優秀な大学が揃っていて、多くの日本人がそれらの大学、または周辺のコミカレの正規学部で学んでいることを思えば、その地で学ぶことがマイナスとは言えないでしょう。

 

たくさんの日本人がアメリカに留学していますが、大学の語学コースによっては、軽く100人以上の日本人学生がいるところがあります。そんな状況でも、大学をしっかり卒業する人がたくさんいます。

 

結局のところ、カナダに行って周りに日本人がいる/いないに関わらず、英語が上達する人はいますし、上達しない人もいます。日本人同士で遊んでしまって、自分の意志の弱さを他人のせいにしている人もいると思います。

 

 

 

刺激の多い都心の学校でビジネスチャンスを探る

 

留学では、英語をマスターするだけが目的ではないと思います。その地で生活することで学べることがたくさんあります。

 

たとえば、アメリカ留学に人気がある一つの理由は、アメリカの先端技術や新しいトレンドを掴むチャンスがあるからです。

 

日本では、自分たちは世界の最先端を行っていると思っている人が多いかもしれませんが、アメリカに住んでみると日本は5~10年遅れていると思わされることが多々あります。

 

アメリカで流行っているものは、日本にも流行るといった現象があります。ファッション、ファーストフード、インターネットやネットビジネス、エンターテイメントなどが顕著です。

 

アメリカ留学でビジネスのヒントを得て、日本でそれを広めて成功している人たちがたくさんいます。

 

主要な都市の学校に行っているとこういった流れを掴みやすいです。今、こんなお店が流行っている、こんなビジネスに人気が出てきているといったことは肌で感じられるのは、留学独特のチャンスでもあります。

 

これが地方のあまり人がいない学校に行ってしまうと、古いお店ばかり並んでいて、街並みはいつも同じといったことになります。

 

流行はテレビやネットで見るのであれば、別に日本にいても変わらないかもしれません。極端な話、英語を学ぶだけならフィリピンで安く学ぶ方法もあります。

 

田舎でのんびり生活する方が肌にあっている人もいますので、その点は否定しません。ただ、海外の流行や社会情勢、トレンドをつかむと考えたとき、わざわざ留学して地方や田舎に籠る必要があるのか?大きなチャンスを逃していないか?といったことも考えてみて欲しいと思います。

 

 

 

留学前に英語力をアップしておくこと

 

日本人の少ない学校を探す努力をするより、留学前に、自分の英語力を上げる方に力を注くことをおすすめしたいです。

 

留学する前に英語力のレベルアップを図っておけば、語学学校や語学コースに入った時に、レベルの低いクラスからスタートしなくても済みます。これができれば、英語力の低い日本人学生との接点を大いに減らすことができます。

 

すべてではありませんが、英語力の低い学生は、遊びの方が優先になってしまっていることがあります。いわゆる遊学生ですね。

 

遊学生グループに取り込まれないためにも、日本にいるうちに英語のレベルを上げておいて、現地の語学学校では、中級以上のレベルから始められるように準備してほしいと思います。

 

レベルが高いクラスに入ることができれば、1年間語学コースに通う予定だったのが半年で済んで、残りの半年はコミカレの正規学部や資格取得コースなどで学ぶことができるかもしれません。

 

正規学部に入れば、そこはカナダ人ばかりで、日本人が多い・少ないで悩んでいた学校選びが、ばかばかしく思えるかもしれません。

 

 

 

初めから逃げてどうするの?

 

環境に影響されやすい人もいますが、日本人がいるから英語が話せない・勉強できないと思っているのは、その時点で留学にかける意気込みが、間違った方向に行ってしまっているかもしれません。

 

本来なら自分の行きたいところへ行くべきなのに、日本人がいないところを探して逃避行しているようなものです。それが自分の留学なの?と問いかけてほしいです。

 

日本人が少ないと聞いてこの学校に来たのに、実際に行ってみたら日本人が多かったとがっかりするより、別に日本人がいても構わない、自分がやりたいことは変わらないと思ってみてはどうでしょう。

 

日本人がいる・いないで留学先を選ぶのではなく、学校の評価やシステム、留学先である街の特色なども含め検討すべきだと思います。

 

また、日本人がいても、うまく付き合うことは可能だと思います。現地では、30~40代の日本人学生がいます。彼らは、他の日本人学生とうまく距離を保って留学していることが多いと思います。年齢的なこともありますが、目的意識が高いからできることでもあるでしょう。

 

彼らは、自分で何年も働いて留学資金を用意して、日本で再就職は難しいのにあえて仕事を辞めるなど、強い意志で留学しています。彼らのような留学生をお手本にして、自分の目的をしっかり持って学ぶことができれば、周りに何人日本人がいても関係ないと思えるのではないでしょうか。

 

 

参考ページ:

留学先での日本人とのつきあい:私の失敗談とそこからの脱出方法を記したものです。

アメリカに行く前にしっかり英語を習った方がいい理由:英語のレベルが低いと留学が楽しめない?

日本人の少ない学校に行きたい!:学ぶ意識の低い日本人との付き合いを減らしましょう!