カナダでの滞在先は、大きく分けて、ホームステイ、学生寮、シェアハウス、アパートの4つがあります。
初めてカナダの学校に行く際には、ホームステイや学生寮があると便利です。
カナダに行って、ホテル住まいをしながら、滞在先を探すのは大変です。現地の生活手段も知らず、言葉の問題もある中で、アパートを探したり、契約交渉したりといったことは難しいでしょう。
その点、ホームステイや学生寮は、入学前にカレッジや大学を通して申込むことができますし、通学や食事にも困らないことから、生活の心配がそれほどいりませんのでおすすめです。
ホームステイは、基本的に現地の方と留学生の交流をはかるためのもので、ホストファミリーが現地生活や文化に関して教えてくれたり、語学力アップの協力もしてくれることが多いです。
ホームステイを選択する際に気をつけたいことが多々ありますが、何から何まで世話をしてもらうというものではないこと、自分からも積極的にホストファミリーとの交流を行う必要があります。
こういった交流が苦手な場合は、ホームステイではなく、学生寮を選んだ方がストレスが少ないと思いますし、周りに迷惑をかける可能性が低いでしょう。
学生寮は、カレッジや大学の施設内にあることが多く、通学のことを心配する必要がありません。
一部屋を二人の学生でシェアしたり、部屋は個別でキッチンやバストイレなどが共用といった具合に、様々なスタイルがあります。
施設が整った大学では、食事は寮内や大学のカフェなどでとることが出来ますので、学業に集中できる環境であると思います。
学生寮については、カナダ留学の冬は学生寮がおすすめな理由のページも参考にしてください。
ホームステイは知らない家族との共同生活で、時にはそれがストレスになることもあります。
ホームステイ先では、家庭ごとに異なるルールがあったり、食事が口にあわないことがあります。就寝時間が早めで、各家庭の生活のリズムに合わせるのが難しいこともあります。
学生寮は、大学に通うといった共通の目的はありますが、学生それぞれのバックグラウンドは様々です。
カレッジや大学によっては、施設が古かったり、食事が美味しくない割には、料金が高いと感じることも結構あります。
そこで、ある程度、現地生活になれるとアパートやシェアハウスの一室を借りる学生も多くなります。
シェアハウスは、一軒家であったり、3LDKや4LDKといったアパートであったりしますが、借りる側は一部屋ごとに借りて、キッチンやバストイレなどは共用するといったスタイルのものです。
何人かと共同生活になるので学生寮と似ている部分が少しありますが、シェアする人たちが学生とは限りませんし、男女が同じ家に住むこともあります。3~4人集まって仲の良い仲間同士で借りて生活する人たちもいます。
シェアハウスは一般的に料金が安く、アパートよりも借りやすいので、留学生には人気のある滞在方法です。
同じ家に赤の他人同士で住むことになるので、問題も色々あります。セキュリティに関しては、同居人の友人なども自由に出入りしている状態では、部屋のドア一枚しか自分のスペースを守ってくれるものがありません。
あるシェアハウスで、私が不在の時、同居人が友人たちを呼んでパーティーをした時があったのですが、私の部屋のドアが蹴り破られて、盗難に遭ったことがあります。玄関ドアと違って、部屋のドアは弱く鍵も些細なもので簡単に侵入されてしまいました。
シェアハウスでは女性限定のところもありますが、管理がしっかりされていないところでは、ボーイフレンドや男友達が平気で出入りしているところがありますので気をつけたいところです。
アパートは、ホームステイや学生寮などと違って、自分のペースで生活できるところが利点でしょう。
プライバシー重視なら一人で借りることも出来ますし、仲の良い友達と一緒に借りて節約することで、ホームステイや学生寮より安く生活することが可能です。
アパートに関しては細かい契約があり、電気水道・ネット回線などの個別契約も必要です。それらをしっかり理解できるだけの英語力が必要です。または、通訳や代理人などを伴って契約した方がよいでしょう。
私の場合は、まずはホームステイしました。それから、シェアハウスに移りました。大学に集中するために学生寮に移ったり、節約するためにアパートに引越したりというように、一通りの滞在方法を経験できたと思います。
どれも一長一短がありますが、大学で学ぶという意味では、学生寮は通学に困りませんし、食事も料金プランに含まれていたので、本当に集中して学ぶことができたと思います。
ただ、学生寮ではルームメートと相性が悪いと最悪で、それに関してはかなりストレスを抱えていたのを思い出します。
学生寮の食事は、大学のレストランで提供されていたのですが、大味で不健康なものが多く、体調管理という意味では余りよくなかったかもしれません。
学生寮は固定料金が決まっていて、自分で節約できる部分が少なかったので、学生生活に余裕が出てきた頃にアパートに引っ越しました。
アパートは自分のペースで生活でき楽なのですが、ホームステイや学生寮と違って周囲からの影響(監視?)が減ることで、堕落していってしまう学生が結構いました。
アパートの契約に関しては、学生を主に受け入れているところでは、多少緩いというか分かりやすいシステムでしたが、一般の人も多く生活しているところでは、細かい規約が多く、英語力のある留学生にヘルプしてもらって契約している人もいました。
多くのアパートは冷蔵庫やオーブン等の調理家電が備わっていたので初期費用は抑えられましたが、色々と生活必需品を揃える必要があったのでその分は負担になりました。食生活では節約しやすい環境でした。
寒い地域では暖房などの光熱費が非常に高くなって、寒さを我慢して節約するのかどうか迷ったりしたものです。学生寮のように全て込み料金で、無駄に暖房等を使えてしまう快適環境を懐かしく思ったものです。
アパートが一番快適でしたが、ホストファミリーとは何年経っても遊びに行く仲ですし、学部も学年も違うのですが学生寮で友達になった人たちとも未だに交流があります。そういった意味では、どの滞在方法も楽しかった思い出です。
どんな滞在先を希望するのか、それは個々の留学スタイルによりますが、安全を第一に考え、勉学に集中しやすい最適な選択肢を選んでください。