留学先を決める上で、お金の問題は大事です。自分の予算と合う学校や地域に行かなければ、留学が成り立ちません。
予算オーバーで、卒業前に帰国というに中途半端なことにならないように、しっかり留学費用を試算しておいてください。
学校や大学ごとに費用が異なりますし、州によって税金のシステムが違うので一律にいくらということができません。
カナダの大学案内のページで、ピックアップした大学の情報と費用を掲載していますので参考にしてください。
また、カナダの学校から資料を取り寄せたり、大学のホームページを見ると、学費や寮費等にいくら必要かといった情報を得ることができますので、それらの数字をしっかり把握して予算を立ててください。
ブリティッシュ・コロンビア州やオンタリオ州で学校に通う留学生が多いですが、これらの州は税金の都合などにより他の州に比べて費用は高くなるでしょう。
語学学校に関しては、競争が激しいため、一部学費が安くなることがありますが、コミュニティーカレッジや大学はディスカウントされるようなことはめったにないので、規定の費用がかかります。
バンクーバーやトロントといった大都市は、生活費も高くなりがちですので、総じて留学費用が高くなる傾向があります。
ただ、バンクーバーやトロントは費用が高くなっても、有名な大学があり、語学学校やコミュニティーカレッジが揃っていて通学しやすい環境にあります。実質、留学生の多くが、この二つの都市に集中しているといってもいいほどです。
カナダの内陸にあるサスカチュワン州やマニトバ州などカナダで人口の少ない地域は、大学やコミカレの数も少ないため、留学生としての選択肢は余りありません。
バンクーバーやトロントなどに比べると留学生はそれほど多くありませんが、サスカチュワン州やマニトバ州の都市では大学が少ない分、一箇所に留学生が集中するため、時期によっては留学生が多いと感じることがあるかもしれません。
留学費用は他の州に比べて多少安いケースがあり(年々上昇傾向ですが)、寒さや不便さなどを我慢できれば一つの選択肢になるかもしれません。
カナダの内陸部は、農業が盛んで、資源も豊富という環境にあります。農業、資源、環境といった分野を学びたいのであれば、場所柄的にも適しているかもしれません。
日本でも、関東圏や関西圏の大学に行くばかりが進学ではなく、地方の大学への道もあります。人気ばかりに流されないで、学びたいことと予算の両方を考えて計画を立てることも大切でしょう。
計画を立てても、実際のカナダで生活してみるとなかなか予定通りに行かないこともあります。怪我や病気がその良い例です。大学やコミカレでは、ほぼ強制的に加入させられることが多くなっている健康保険ですが、万が一に備えて保険類の費用もしっかり検討しましょう。
正規学部の学生であれば、アルバイトができますので多少収入を得ることも可能です。
しかし、カナダの大学は出席率や課題など非常に厳しく管理されますので、大学をサボってアルバイトに励むような生活はできません。あくまでも補助的に考えておいた方がよいでしょう。