カナダの大学は日本では余り聞いたことがないかもしれませんが、カナダの大学は世界でどの程度認められているのでしょうか。
まずは、ニューズウィーク誌(ウェブ版)の2006年度世界の大学トップ100から、カナダと日本の大学をピックアップしてみます。
★カナダの大学
18位 トロント大学
31位 ブリティッシュ・コロンビア大学
42位 マギル大学
55位 アルバータ大学
84位 ウォータールー大学
★日本の大学
16位 東京大学
29位 京都大学
57位 大阪大学
68位 東北大学
94位 名古屋大学
U.S.NEWSによるベスト・グローバル・ユニバーシティー(2019)のランキングは下記のとおりです。
★カナダの大学
20位 トロント大学
29位 ブリティッシュ・コロンビア大学
43位 マギル大学
130位 マックマスター大学
136位 モントリオール大学
137位 アルバータ大学
178位 カルガリー大学
208位 オタワ大学
215位 ウォータールー大学
272位 ビクトリア大学
★日本の大学
62位 東京大学
119位 京都大学
215位 大阪大学
227位 東北大学
272位 名古屋大学
日本では余り知られていないカナダの大学ですが、日本の大学と比べて全く遜色ない順位を確保しているのがよく分かります。ランキングよっては、日本よりも評価が高いことがあります。
ランキングは、雑誌によって何を重要視するかで評価が異なりますので、当然順位も入れ替わることがあります。
また、総合ランキングでは、学部によっては順位が上下することもあります。
例えば、42位にランクされているマギル大学は、医学部では世界トップクラスといわれますし、84位のウォータールー大学も、マイクロソフト社に多くの人材を送り込んでいる数学・工学部ではもっと順位が上がるかもしれません。
世界ランキングは英語圏の会社や雑誌社が行っていることが多いので、英語に馴染みの少ない大学(留学生が少ない、英語圏の教授が少ないなど)のランクは評価が下がることがあります。
近年は中国の大学が世界ランキングで上位に上がってきています。大学では、積極的に海外から教授を招いたり、英語だけで行うクラスが増えているそうです。
必ずしも大学ランキングを目的にしたものではなく、世界レベルで学ぶための方針のようですが、その結果が世界ランキングでは上位という評価につながっていると思います。
世界的にみてカナダの大学が優れていると言っても、日本に帰国して就職する際には、学歴ブランド(日本の大学卒)が大きなウエイトを占める会社ではカナダ留学は不利になるかもしれません。
でも、将来自分で起業しようと計画していたり、就職を北米などの英語圏の国や外資系に求めていくのであれば、カナダ留学には大きな可能性があると思います。
8ヶ月以上カナダで学んでいる学生は、卒業後にカナダでの学業期間に応じて最高で3年間、カナダに滞在するビザを得られたりする制度(Post-Graduation Work Permit Program )がありますので、海外で働きたいという方には大きな可能性を秘めています。